さまざまな衣服に使われるプリーツ加工
プリーツ加工とは、いろいろなものにひだを付ける加工であり、熱や薬品などを利用しておこなわれます。
生地そのものが加工されているものと、製品になってから加工するものがあり、最も有名なものひとつとしては、婦人服のプリーツスカートなどが挙げられます。
プリーツスカートには、三大基本プリーツというひだが用いられることが多く、サイドプリーツ、ボックスプリーツ、アコーディオンプリーツという形になっています。
また、プリーツという名前がついていなくても、フリルやしわ加工などもプリーツ加工に含まれ、
ブラウスやワンピースなどさまざまな衣類のシルエットに変化をつけたり、エレガントさをプラスしたりするのに役立っています。
また、服だけでなく、カーテンや壁紙、バッグやスカーフ、産業用フィルターなど、幅広い範囲に使われています。
プリーツの歴史は古く、紀元前のエジプトの衣服や古代ローマの法衣などに見られたり、日本でも袴のひだなどに使われたりしてきました。
プリーツ加工は、第二次世界大戦後に登場した合成繊維とパーマネントプリーツによって、それまでにない進化をとげました。
加工法やデザインに多くのバリエーションが現れ、加工の取れにくさの向上などメリットも増してきました。
雨などで簡単に取れていまうことがないばかりでなく、洗濯をしてももとの形状に戻る性質のあるものもあります。
それによって、スラックスのセンターラインや女子学生のスカートのひだなど、簡単な手入れで美しさが維持できるようになってきたといえます。