プリーツの製作工程について
衣服に立体感を出したりする為に付けられる折り目のプリーツ。
実はこれを製作していく工程にはハンドと機械仕上げの2種類があります。
それぞれを説明していきますと、まず1つ目のハンドとは手作業によって作っていく方法の事でプロッターという機械によって作られた型紙を使って制作していく物です。
その手順はこの型紙の上に生地を載せて無理に引っ張らない様にしながら平らに広げていった後にもう一枚の型紙で挟み込んで折り目に沿って畳んだ物を真空高温釜という機械に入れて、真空→加熱→真空→加熱→真空→冷却という工程を行っていく物となっています。
これは生地に複雑なプリーツを記憶する事が出来る方法なのですが、生地を平らに広げる際に無理に引っ張ってしまうと歪みが出来てしまうという事や真空高温釜の真空時間及び加熱時間が生地や何千種類にもなる型紙によって違ってくるという事等から大変慎重さが求められる方法となっており、職人技が光る物となっているのです。
2つ目の機械仕上げは文字通り専用の機械を使って行っていく方法で、ローラー付きの機械に紙に挟み込んだ生地をセットする事で機械が生地に細かい波を付けながら暖めていき固定された細かなプリーツが付けられていくという物となっています。
この機械は2種類の物を組み合わせたコンビネーションや折り目が異なるランダムといった細かい工程が必要な物が付けられる様になっており、レバーの設定で折幅やストローク等を調整していく事になるのです。