プリーツ加工に適した素材の取り扱い方法

学生服のスカートやカーテンといった様々な用途に使われている布に綺麗な動きを加える事のできるプリーツ型ですが、この形状を作り上げるには条件があります。

経験ある方も多いと思いますが、スポンジ等の柔らかい物を折り込むと跳ね返って元の形状に戻ろうとします。

これは折ったり叩いたりした部分の繊維が潰されていないので、形状を把握してない事が原因で起こってしまう現象です。

 

プリーツ加工にもこれと同じ事が言えます。

綿や麻や絹、レーヨンやキュプラといった素材はスポンジ同様繊維が柔らかいため、アイロンで折り目を付けようとしても跳ね返って元の形状に戻ってしまいます。

なので素材に対して折り目やヒダを付ける場合はポリエステルや毛といった繊維の堅い素材を選択する事をお勧めします。

 

また他にも若干折り目やヒダを付けにくい傾向はありますが、ナイロンやアクリル、アセテートやトリアセテートといった布も付ける事はできますので、慣れてきたらこれらの布に付けてみる事をお勧めします。

プリーツ加工された物は洗濯方法にも注意しなければなりません。

 

ウールやアセテートはドライクリーニングをお勧めすると同時に、もし水洗いを考えている場合は洗剤をよく溶かしたぬるま湯の中で揉まずに軽く押し洗いする事をお勧めします。

 

そして洗った後は絞らずに水を押し出す感じに押さえ込んでから、風通しの良い日陰に裏返してハンガーにかけ乾かしましょう。

またヒダが複雑な形状をしている場合は無理に自分で洗おうとせず、必ずクリーニングに出す事をお勧めします。