プリーツ加工にアイロンをかける時のポイント

プリーツ加工とはひだ付けのことを意味し、レディース用のスカートやブラウスなどによく見られる加工です。

 

衣服にひだを付けるという加工は国内外問わず歴史が長く、日本でも袴などが代表的です。

特に戦後になって合成繊維がポピュラーな素材として定着し、洗濯に耐えるパーマネントプリーツが出現したことにより、

プリーツの付いた様々な衣類が発展しています。

 

プリーツを加工する際、素材によって適正良し悪しがあります。

ポリエステルやナイロン、アクリルをはじめとする合成繊維など素材とは特に相性が良く、綿や麻、絹などはプリーツ加工の素材として適性が低いと言われています。

しかし近年では加工技術が向上しているので、様々な素材にプリーツを入れることが可能になっています。

 

きちんと整えられたプリーツ加工を保つには、洗濯した後のアイロンがけが欠かせません。

しかし複雑なひだで構成されるプリーツのシワを伸ばすのにはコツがいります。

プリーツスカートの場合は、固定用に輪にした平ゴムを用意し、アイロン台と平ゴムの間に裏返しにしたプリーツスカートを挟みこんで動かないように固定します。

 

その上でひだをきちんと整えてアイロンをかけていくと、プリーツが崩れることがありません。

素材の中でもテカリやすいものは、当て布をして裾からウエストの順でかけましょう。

裏面が終わったら表側も同様の方法でシワを伸ばします。表と裏の両面から整えることでプリーツの安定性が増します。